紫外線LED(UV LED)を使用したブラックライト

豊富なラインナップから、用途に最適なブラックライトをお選びいただけます。LEDは砲弾型紫外線LEDとチップ型ハイパワー紫外線LEDから用途に合わせて選択可能です。波長域は365nm・370nm・375nm・385nm・395nmまで幅広く取り揃え、さらにUV透過可視光カットフィルターや電源コード式LEDブラックライトなど、多様な組み合わせをご用意しています。手軽さ、簡易性を重視したLEDブラックライトです。

LEDブラックライト 製品一覧

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カタログNo.
UL0

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LEDブラックライト-
128
LEDブラックライト-41 LEDブラックライト-14 UV透過可視光
カットフィルター付
LEDブラックライト375nm日亜化学128灯 LEDブラックライト375nm日亜化学41灯 LEDブラックライト375nm日亜化学14灯 LEDブラックライト375nm日亜化学UV透過可視光カットフィルター付
UV LEDを128個も使用した、大型LEDブラックライト。
対象物が大きい検査用などに。
クリアな蛍光を実現する中型LEDブラックライト。
3 種類の波長特性から選択可能。
軽量・コンパクトなLEDブラックライト。
鉱物・宝石の鑑定、美術品・紙幣の鑑定などに。
驚くほどクリアに、蛍光を確認できます。
微弱蛍光の確認にも最適。
高出力パワーLED
ブラックライト
(365nmなど5種)
電源コード式LED
ブラックライト-41
高出力UV-LED
卓上スポットライト
(365nm・385nm)
パワーUV-LED
照射装置(面照射)
(365nm・385nm)
365nm高出力LEDブラックライト 電源コード式LEDブラックライト-41 365nm高出力UV-LED卓上スポットライト(ノーマルタイプ) 365nmパワーUV-LED照射装置(面照射)
365/375/385/395nmの4波長をラインナップ。
人気の365nmタイプは、超小型ながら圧倒的な紫外線出力を実現。また集光レンズを装着するタイプを追加しました。これによりハンディタイプで手軽に、より強い紫外線の照射が可能になりました。5cmの距離からの点灯初期照射UV強度は約10mW/c㎡です。
AC100Vタイプの
LEDハンディブラックライト。
AC電源なので、安定的に紫外線を放射。
UV目視検査に適したなノーマルタイプと、実体顕微鏡用UV光源やUV硬化に適した集光タイプがあります。ピタッと決まるインターロック式フレキシブルアーム採用で、任意の形状に固定できます。波長も365nm、385nmの2波長から選択可能です。 日亜化学工業のパワーUV LEDを9個使用しています。使用するUV LEDは365nmか385nmの2種類からお選びいただけます。お使いの用途・環境に合わせて吊下げたり、連結させたりと、ご要望に応じて仕上げる事も可能です。
照射範囲可変式UV-LED小型ブラックライト AC電源ポータブルLEDブラックライト(ACアダプター付) UV・白色光切替式防水LEDブラックライト
365nm高出力LEDブラックライト AC電源ポータブルLEDブラックライト(ACアダプター付) UV・白色光切替式防水LEDブラックライト
集光、拡散できる照射範囲可変式の小型UV-LEDブラックライトです。UV-LEDは日亜化学工業製ハイパワー365nmLED、NCSU033Bを使用。可視光カットフィルター内蔵で、バッテリーは繰り返し充電可能なリチウムイオンバッテリーです。 小型で使いやすい、AC100V電源のポータブルLEDブラックライト。日亜化学工業製ハイパワー365nmLEDを使用。ACアダプターによる電源の為、電池式のハンディライトよりも安定的に使用が可能です。 日亜化学工業製UV-LED(365nm)と白色LEDの切り替えができるLEDブラックライトです。50m防水のブラックライトで、水中での使用も可能です。保護回路付リチウムイオン充電バッテリーを使用しています。実用性にこだわった設計です。
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LEDブラックライトについて

当社おすすめのLEDブラックライトの特長や、LEDブラックライト全般の特長についてまとめてあります。内容は随時更新していきます。
個々の製品特長につきましては、製品詳細ページをご覧ください。

  1. OptoCodeのLEDブラックライト-128/41/14 おすすめのポイント
  2. UV LEDを使用したLEDブラックライト そのメリットとデメリット
  3. そもそもブラックライトとは・・・
  4. 通常のLEDブラックライトとUV透過可視光カットフィルター付の違いは
  5. LEDの出力のバラツキについて
  6. ライト前面のUV透過保護フィルターについて

 OptoCodeのLEDブラックライト-128/41/14 おすすめのポイント

  1. 数多くの納入実績と豊富なラインナップ

    当社は365nm/375nmの国産紫外線LED(UV LED)を使用した、実用性に優れたLEDハンディブラックライトを、国内でいち早く製造・販売。電力、自動車、建機、非破壊検査、印刷業界、美術業界など多分野でご利用いただいております。

  2. 「蛍光」に強いオプトコード

    当社はバイオ研究分野において、蛍光試薬で染色したDNAや蛍光タンパクの励起光源にも力を入れており、多分野における実績・経験をクロスオーバーさせながら、「蛍光」を追求しています。
    紫外線蛍光においても、ユーザー様に最適な光源・波長から適切な製品をご提案できるよう努めております。

  3. 可視光線の出力が少なく、かつ均一な照射を実現

    蛍光のクリアさは紫外線強度もさることながら、照射ムラが少なく、可視光線をなるべく出力させないことで実現します。測定して紫外線強度が高いブラックライトでも、ムラがあったり可視光線・赤外線が出力したりすることで、確認・検査の効率は落ちます。
    当社のLEDブラックライトはそのままでも可視光が少なく照射ムラなく使用できますが、可視光カットフィルターを組み合わせたタイプは、可視光を完全に遮断してUVのみ照射しますので、より作業効率のアップに貢献します。

  4. コードレスで軽量。紫外線使用検査・簡易検査に最適

    「長くのびるケーブルやコードがわずらわしい」、「ブラックライトを使用する場所がAC電源を取りづらい」、「重いバッテリー・重いライトが作業の足かせになる」、と感じたことはありませんか?コードレスで軽量なLEDブラックライトは、その問題を解決します。またフラッシュライト形状なので、手になじみます。
    本格的な検査・捜査の前段階で、検査・捜査の範囲を絞るという用途にも、有効にお使いいただけます。

  5. 実用性・簡便性を重視

    手軽なこと、そして紫外線ライトの小型化・軽量化によるユーザー様の作業負担を軽くすることを目的に、実用性・簡便性を重視しました。
    一方スペックをお求めのユーザー様向けには、価格は高くなりますが、40cmから1000μW/㎡以上紫外線強度を確保した高出力LED製品や、HID光源を使った強力なブラックライトも販売しています。またより広い範囲や特殊な形状の照射をするための特注品の製造も多数承っておりますので、ご相談ください。
    対象物・目的物と光源のマッチングこそが、コスト削減・効率アップの要だと考えます。LEDに限らず、他光源も含めた紫外線製品のご提案・ご提供を目指しております。

  6. LEDブラックライトの紫外線強度について

    LEDはバンド幅の狭い出力ゆえ、それを数値化するとUV強度計や測定機器にひろわれる値はどうしても低くなります。実用性は優れていても、数値スペック的には実力の割に不利な面があることも否めません。分野によってはデモも可能ですので、お問い合わせください。

  7. 照射対象物に熱ダメージを与えない

    メタハラなどのブラックライトと違い赤外線を放射しない為、照射対象物の温度はほとんど上がらず、熱ダメージを与えません。熱に弱いサンプルにも最適です。

  8. LEDブラックライトについての詳しい情報は・・・

    『波長ごとの測定分光波長』、『ブラックライトについてのよくある質問』や『紫外線出力の数値』を、それぞれの製品詳細ページに掲載しています。

 UV LEDを使用したLEDブラックライト そのメリットとデメリット

近年紫外線LEDは従来の390~400nmのUV-LEDより波長が短いタイプ(365/375nm等)が開発され、UV LEDのみでもブラックライトとしての使用が可能となっています。

LEDブラックライトのメリットは、
①UV出力のわりに小型・少電力でバッテリー点灯ができるので、コードレス化が可能
②光源自体からほとんど可視光線が出ないため、紫外線透過可視光カットフィルターと組み合わせると、暗い中での厳密な検査に必要な、純粋な紫外線のみを照射できる
③照射しても対象物が熱くならない
④低圧水銀管より、紫外線強度がある
などがあります。

反面LEDブラックライトの弱点は、
①ワット数を大きくすることで、より強力な紫外線が出力できる他光源(メタルハライドなど)と比べると、LED自体の性能に限りがある
②紫外線出力を強くするためには、出力の高い紫外線LEDを使用したり、LED数を増やしたり、LED密度を上げたり、集光させたりする必要があり、コスト高になりやすい
③UV LEDは可視LEDほど長寿命ではない、という点です。

数値的な面よりも実用性を重視される場合、また狭い範囲の蛍光用途の場合には、LED数がそれ程多くなくても実用的には必要十分な紫外線強度が得られる場合が多く、必要とするUV強度と携帯性・小型化などの取り回し性能との兼ね合いを考慮して、サイズ・種類が比較的多いLEDブラックライトで必要なタイプを選定すると、限られた予算を有効に利用できます。

紫外線光源それぞれにメリットとデメリットがありますので、価格との兼ね合いや使用目的・用途に合わせた選定が重要です。

 そもそもブラックライトとは・・・

ブラックライトとは、紫外線(400nm以下)の中でも比較的可視光に近く安全といわれているUV-A(315~400nm)のみを出力するライトです。

通常のブラックライトは光源(メタルハライド・水銀灯等)から紫外線と一緒に可視光線や赤外線が幅広く出ています。それを紫外透過可視吸収フィルターにてなるべく遮断し紫外線のみを出力させる、という方法が一般的です。

しかしながら光源から幅広く出力する可視光線・赤外線を完全に遮断することは難しく、紫色~赤紫色の可視光線も紫外線と一緒に照射してしまい、蛍光確認用途としては蛍光している部分の確認がしづらいライトもあります。UV-LEDは光源から400nm以上の可視光線をほとんど出力しませんので、蛍光用途に適しています。

 通常のLEDブラックライトとUV透過可視光カットフィルター付の違いは

UV透過可視光カットフィルター付LEDブラックライトは、可視光線をカットしたブラックライトです。通常のLEDブラックライトは可視光線は少ないものの、LEDから多少出力はしています。
したがって微弱蛍光確認などには、可視光カットフィルター付をおすすめします。また可視光カットフィルター付タイプの方が、蛍光部分は格段にきれいに確認できます。
ただUV透過可視光カットフィルターは特殊なため価格が高く、対効果との兼ね合いになるかと思います。

当社では、砲弾型UV-LEDを使用したライトに可視光カットフィルターを装着しています。可視光カットフィルターは可視光線を遮断しますが、紫外線も減衰させます。そのため、基本的に375Nに装着するタイプのみ標準販売しています。365nmでのお話もいただきますが、デモや使用感の反応もあまり良くないため、砲弾型365nmに可視光カットフィルターを装着したライトの標準販売はしておりません。

一方蛍光確認用ではなく、紫外線強度をお求めの場合は、可視光カットフィルター無しの方が適する場合が多く、通常のLEDブラックライトをおすすめしています。

41/128タイプのフィルターは簡単に着脱可能です。通常のLEDブラックライトをご購入後、可視光線が邪魔になる場合はそれぞれのライトの径に合わせたフィルターのみでもご購入いただけます。一方14タイプは製品に組み込みますので、追加でご購入いただけません。

フィルターはガラス製ですのでお取扱には十分ご注意ください。

 LEDの出力のバラツキについて

LEDのランク指定をすると非常にコスト高になり、価格的に実用性に欠けるという判断から、当社標準販売品の砲弾型紫外線LEDはランク指定を行っておりません。そのため個々の砲弾型紫外線LEDの出力にはバラツキがあります。

なお当社では、14灯・41灯・128灯ライトに仕上げた後の紫外線強度測定を、定期的にランダムに行っていますが、ロットによる大きな強度の変化はありません。

また目視でLEDを確認した場合、必要とする紫外線以外で若干出力している弱い可視光線のバラツキが目立つ場合もありますが(青が強く出たり、紫が強く出ることがあります)、紫外線ライトとして不良ではありません。

使用LEDの灯数が少ないLEDブラックライトのご相談を受けることもありますが、灯数が少ないとLEDの出力の平均値が取りづらくなります。
つまり同じ灯数のライトでも紫外線強度にバラツキが出ることで、製品差が生じますので、当社では基本的に、ライト個々の強度変化の少ない14灯以上のライトを標準販売しています。またLED個体差が気になる場合には、なるべく灯数の多いライトをおすすめいたします。

研究用などで、ご購入のライトそのものの紫外線強度・発光スペクトルのデータが必要な場合は、別途料金を頂戴し測定・データのお渡しも行っておりますのでご相談ください。

 ライト前面のUV透過保護フィルターについて

LED汚れ防止や簡易耐水目的のご要望が多いため、別売していた紫外線を透過する保護カバーを標準装着しリニュアールしました。

当社のLEDブラックライトは
①UVを透過する素材を使い
②自家蛍光しない
という2つの条件を満たすフィルターを装着しています。

条件①について・・・当社では紫外線透過の樹脂を使用。通常のアクリルをカバーとしてLEDの前につけているライトも見かけますが、アクリルはUVを大幅にカットしてしますので、紫外線ライトとしての機能を著しく損ないます。
条件②について・・・紫外線を透過する素材でも青白く光って見える素材は自家蛍光しており、対象物の蛍光のコントラストを落とします。当社では自家蛍光するフィルターを排除し選定しました。
ただ保護カバーをつけない状態が最も紫外線強度が高いですので、保護カバーを外すと、より高い紫外線効果が得られます。